やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ
久しぶりにブログを書く。最近、よく考える山本五十六の明言から。
「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
【山本五十六】
最近、このことをよく考える。対人援助としても非常に重要な考えだ。
一行目
一行目を行動分析学の言葉で言い換えると、「モデリングを行い、インストラクションし、対象者に実際に全課題提示法で行なってもらい、必要に応じて強化手続きを実施する」ということかな。これって、障害児者支援ではよく行われていることだけど、一般的にも非常に重要。行動形成に関係している。
二行目
そして、二行目はさらにメタ的な支援者と対象者との関係。当事者を軸に自己決定を促すことが必要。当事者不在の支援は支援ではない。当事者の自己決定を支援し、正の強化で維持される行動の選択肢の拡大(行動的QOLの拡大)につなげていく。
三行目
最後に、三行目はまさに心構え。焦らずに手を出し過ぎないように見守ることも必要。すぐに手を出したら当事者の自発性を損ねてしまう。ここは支援者としての辛抱が試される。黒子に徹するのが対人援助者であると思う。対人援助者は脇役なのだ。
対人援助者だけではなく、人を育てたり支える立場になってきて、とてもよく考えさせる言葉ですね。