2012-01-01から1年間の記事一覧

「差別」と「区別」の行動的定義の思考

世の中でときどき頭を悩ますものとして、「差別」と「区別」の違いがある。この2つの言葉は「一見して同じように見えて違う」という意見と、「本質的には同じ」という意見に分かれる。区別することそのものがよくはないといった意見もあるだろうが、果たし…

やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ

久しぶりにブログを書く。最近、よく考える山本五十六の明言から。「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人…

高校野球を観戦して-多くの文化の混ざり合い-

本日は高校野球を見に甲子園までいってきた。人生二度目の甲子園である。感想としては非常に楽しかった。 外に出かける理由 最近は様々な場所にでかけて"経験"を得るように心がけている。つい先日も、四条河原町から鴨川沿いに歩いて鞍馬寺まで歩いてきた(…

コミュニティ形成のための「カフェ」づくり

盆真っ盛りですが、今日は5冊ほどの本を回し読みをずっとしていました。その中でいい本があったのでご紹介とともに、少し思ったことを。 本はコモンカフェ代表「山納洋(やまのうひろし)」さんの『カフェという場の作り方 自分らしい起業のススメ』。これは…

セルフコントロール(self-control)とセルフマネージメント(self-management)の関係について-その1

数日前からセルフコントロール(self-control)とセルフマネージメント(self-management)の関係について調べている。きっかけはこの両者の言葉関係である。それぞれの用語が何を示して、何を表しているのか、である。最近ではセルフコントロールは衝動性(…

論理的にものを考えるための入門書

さて、最近ちゃんとブログを更新できていなかったのであるが、簡単に更新する。今回は書籍紹介。 論文を書いたり、論文でなくてもレポートを書くに当たって大切な事とは何であろうか。それは、なんといっても「相手に伝えること」である。これは本当に大切な…

生まれる前の書籍を読み進める

科学者としての事実を受け入れることが必要なのか。科学的方法を取った実験や調査が示すものは確かにある。それは認めねばならない。それが科学者としての必要な素養の一つである。自身のディシプリンに他者の科学的事実を受け入れることにほかならない。 さ…

徹底的行動主義からの再考

私は最近であるが、オーソドックスな行動分析学の立場から離れ始めているように自分自身で感じている。これはなぜかわからない。いや、正確に言えば興味関心が移っているからなのかも知れない。しかしながら、私自身が持つバックグラウンドは間違いなく行動…

統計学ユーザーの初学者へ

ときどき統計学に関する質問を受けたり、教えたりするなかで確かに統計学に対して取っ付きにくい人もいるのは確かである。私は心理学から統計学に触れたが、もともと数学で統計学を学んわけでもなく、基本的な考え方も持ち合わせていなかった。かといって授…

「過激行動主義」って何??

本日はTwitter上で「過激行動主義」という聞きなれない用語を見て、さらにその用語をつかう人の主張を見ていると、結局、行動主義に関して何も理解していない。恐らく「過激行動主義」は"Radical behaviorism"の訳のつもりなんだろうけど、日本では「徹底的…

学問史を学ぶこと

はじめに どのような学問でもその学問か成立した歴史、つまり学問史を学ぶことは非常に重要である。どのような起源を持ち、どのような変遷をたどってきたのかを知ることで、自らの研究がどの位置にあるのかが明らかになる。 心理学と行動分析学の重要な年 例…