生まれる前の書籍を読み進める

yohei11152012-06-21

 科学者としての事実を受け入れることが必要なのか。科学的方法を取った実験や調査が示すものは確かにある。それは認めねばならない。それが科学者としての必要な素養の一つである。自身のディシプリンに他者の科学的事実を受け入れることにほかならない。

 さて、本日は現代基礎心理学6学習IIの第8章(p215~271)を読んだ。久しぶりにというか、はじめてTolmanとかHullの理論について詳しく勉強した気がする。Premackの原理に関することも詳しいことを復習できた。反応確率差分説や反応制限説というのははじめて聞いた。

 また、徹底的行動主義を考える上で、Epsteinの様々な実験や、"the Columban Simulation Project"の一連の実験は非常に参考になりそうだ。望月先生がEpsteinの実験(積み木を移動させて、その上にのってバナナの模型をつつく)のを、なんどもあそこまで説明に使用していた意味が、やっとわかった気がする。さらにもっと勉強していかねばなと。

 この本は1983年に発刊されたもので、私がまだ生まれる前のもの。この当時は「現代」であったものも、今から考えると約30年前のもの。最近の教科書では取り扱われていないことも書かれているので非常に勉強になった。今後はこういった昔に発刊されたものも読み進めていくことにする。

現代基礎心理学〈6〉学習 (1983年)

現代基礎心理学〈6〉学習 (1983年)