論理的にものを考えるための入門書
さて、最近ちゃんとブログを更新できていなかったのであるが、簡単に更新する。今回は書籍紹介。
論文を書いたり、論文でなくてもレポートを書くに当たって大切な事とは何であろうか。それは、なんといっても「相手に伝えること」である。これは本当に大切な事であって、相手に伝わらなければどんな立派なものも意味を持たない。
そういった中で私が大学学部1回生のころに出会った本がこちら。
- 作者: 戸田山和久
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/05/06
- メディア: 単行本
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これは先生1人と学生2人で雑談を行うように話が繰り広げられており、非常に分かりやすい。久しぶりに読み返してみると私がこの中で書かれていることを、できる限り守ろうとしてきたような気がする(気がするだけで、他の本などや実際に論文を読んだり書いてきたりしながら学んだことも多いだろうが)。この書籍には解説の後にそれぞれ「鉄則」としてまとめられているのであるが(全部で36個)、例えば、
【鉄則27】自分の論証をより説得力のあるもにできるかどうかは、自分で自分にどれだけツッコミをいれることができるかにかかっている。自分の議論が批判されるとしたら、それはどこなのかを見極めて、あらかじめ批判に答えるようにしよう。
これなんて、ほんまに重要であるし、何も論文を書くだけではなく、「論証」とあるように、誰かを説得したり、何かをプレゼンしたりするときにも非常に重要である。これを意外にやっていない人が多いんじゃなのかというのが最近の想い。さらに、第6章では「論証のテクニック」で、論証や反証を行う際の簡単なことが書かれている。
この本は論文を書くだけではなく報告書や何かしらの書物をする人、何かを他者に伝える人(そもそも全てしない人はいないと思うが)にとてもおすすめである。
そして、これを読んでいたときには考えもしなかったが、この中でも触れられているパラダイフ・ライティングのよい練習方法はTwitterだなと思う。140文字で不特定多数の人に伝えるなんて、とてもいい練習。これが意外にやってみると難しい。
さて、あと同じ著者でおすすめの本がこれ。
科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)
- 作者: 戸田山和久
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2005/01/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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